家庭教師をしていた学生時代。
引き受けた以上は、合格を約束する。
学校の先生の話は、今日からもう、聞く必要がないことを伝える。
― 昨日までの自分に縛られる必要はない。
今日から得る知識だけで必ず合格出来る ―
対価を得る以上は、結果を出さなければならない。
いつも、そうやって考えていた。
バイトだろうが、社員だろうが、同じこと。
報酬を得て行う仕事は、すべて、プロとしての結果を出さなければならない。
いま、もちろん、その考えは変わらない。
印刷のみならず、デザインやコピーライティング、広告プランナーとしての
表現力は無論、サービス業として、より質の高い接客や提案スキルに磨きをかけて、
お客様の期待値を上回る結果を出すことに、全力を費やしている。命をかけている。
一期一会。
出会った時の値を100とすれば、仕事を終えたときの評価は当然100でなければ
ならないし、100以上の結果を出して、はじめて、感動を呼ぶ仕事であると評価して
いただくことができる。
期待を裏切ってしまった時は、夜も眠れないほどに悔しいし、申し訳なくなる。
100%の人間はいない。
だが、100%を目指さない人間は、僕は少なくとも、理念を共感してくれる仲間で
あるとは考えない。
この仕事は、そんなに優しいものではない。
ひとの期待を裏切って、平気でいられるほど、僕は、でたらめな仕事をしているつもりは
ない。
怒りは、改善を期待する気持ちの表れ。
怒られなくなったときは、見切られたとき。
諦められたとき。
今日の僕は、怒ったのだろうか。
諦めたのだろうか。
どう映ったにせよ。
誰の方を向いて責任を果たすことが最良の選択肢であるのか。
その程度のことは判断出来るくらいの、これまでの時間であったのだと信じたい。
お金が動けば、プロの世界。
結果とは、何か。