動機にもなる、口実にもなる穏やかな季節。メイドインジャパンであることが誇らしく
なる時期でもあるが、政局の混乱はどんな風に桜を揺らすのだろう▼毎月のふあうすと誌、
毎年の年鑑、そして今年は80周年記念同人句集。積み重ねの中にいて、歴史の一点を担う
ことは私たちにとって何よりも誇らしいこと。刷り上がる活字に触れ、この点を線にして
いく未来を想うばかり▼政局のための政治ではなく、仕事のための活字でもない。誇りとは
何か。春、リスタートの季節にいま、しっかりと問いかけてみたい。
(ふあうすと2009年3月号、裏表紙に掲載した文章より)
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【掲載】二日目のカレーも負ける春である
ふあうすと2009年2月号
裏表紙