自分に何かがあっても、会社は存続していなければならないし、
置かれている状況に変化があって、それが会社の経営に影響を及ぼすと
すれば、組織の形成の仕方に問題があったことになるのだろう。
だから、まだ組織としては本当に小さな複数形のこの時期だからこそ、
組織としての在り方にこだわりたい。
最近、努めて「組織」という言葉を口にするのはそのためだ。
先輩に後輩の指導を託す、任せる。
一度任せたものを、自分の立場から口を出してしまえば越権行為という
ことになる。継承させたい技術などが自分にあるならばともかく、自分が
伝えたいのは、雰囲気だとか姿勢だとか、お客様に対する気遣いそのもので
あって、職能分野については、先輩(上司)から継承されるようにするのが
理想だ。
先輩たる人物については、後輩の育成にあたっての責任ある指導能力や
士気(やる気)の維持、向上の仕方などが評価の対象として問われるように
するべきである(書くまでもなく、当たり前のことであるのだけれど)。
経営者って、ビジネス書の受け売りのような美辞麗句を並べがちだ。
でも、耳ざわりの良さだけでその言葉を使ってしまうがために、社員の立場
からは「実行力が伴わない」だとか「口だけ」と陰口を叩かれてしまう。
自分は、それをこうしてブログに書くことで、自らの退路を断ちたいし、
覚悟と責任をもって、会社の舵取りに取り組んでいきたいと思う。
求めるものは、もっと厳しくなるだろうし、仕事ありき、お客様ありきの
姿勢を貫くことが出来なければ、血の入れ替えを考えることもあるだろう。
自分にとって、仕事は人生そのものであり、オンやオフといった切り替えを
必要とするようなものではない。
自分の姿勢を明示。
何年先にも、このメッセージは残る。
ぶれのある自分であってはいけない。そしてまた、
「そう、言っただろ」
と、突きつけるためにこの言葉が使われることのないよう、毅然とした
態度で臨んでいきたいと思う。