一日前に、身近な人との永遠の別離。
号泣した、とは思えないほどの笑顔で迎えてくれる。
一生懸命手を振ってくれる。
小学3年生。 周囲を励まそうとする元気、気配り。
純粋、必死。
見ている僕らも、複雑な気持ちで、だけど、大きな声で応援を送る。
いい子だなぁと、改めて、そう思った。
そして明日、お通夜告別式で、再び顔を合わせるであろう時。
きっと、また考えさせられることがあるのだろう。
おとなは、大人という通行手形を得て。
ただ、失ってしまった何かの言い訳だけを繰り返している生き物なの
かもしれない。
校門の前に、散らばった、吸殻。
そうなってしまったのは、だれだ。
そうしてしまうのは、だれだ。