子:(夜更かしをしたいとぐずっている)
母:「悪い子は、お化けがさらっていっちゃうぞ」
子:「お化けなんて来ないもん!」
母:(ドアをノックしてみせて)
「ほーら、来たよ、来たよ」
子:(子供、震えながら布団に潜る)
「お、おやすみなさーい」
○ ○ ○
さて、どうか、お父さん、お母さん。
子供たちには、わかりやすく、優しく。
出来得るならば、こんな、具体的に何かを示してみせては。
するべきと、しないべきと、善悪と、おやすみを。
決めつけないで、ずっといつまでも。
教えてあげてくださいね。
そうですきっと、わからない子なんて、いるはずはないのだから。
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【掲載】お化けだといえば信じて子の寝息
ふあうすと2007年05月号
全人抄(中川 一選)