小僧さん、いつもコメントありがとうございます。
昼から出かけないといけないので、余裕のない鑑賞になってしまいましたが、
何かの参考になれば。
若輩者、初心者の身でありながら、偉そうに申し訳ありません。
今日は芦屋でワインに呼ばれてきます。
楽しみです♪
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■じっと観て変わる変わらぬ川の水
行く川の流れは絶えずして…。
「無常」に繋がるまとめ方をしてしまいそうですが、「変わらぬ」と
言い切った着想が斬新でいいな、と。
行く川の戻ってこないセピア色
■真夜中は違う顔する遊戯室
「遊戯室」は、真夜中でなくても人間の変化を生じさせる空間なので、
少し弱いかな、と思いました。 よく言われる、「動く句」になって
しまっている気がします。
本当の気持ち夜中のラブレター
■大切が哀しに変わる 命です (命なり―?)
切ない句です、それをさらりと言い切る「命です」の表現のほうが
僕は好きですね。「命なり」にしてしまうと、逆に余韻が消えてしまう
気がします。
魂の温度はまんま そのまんま
■真っ直ぐは転がらないぞ玉子だぞ
■雲の土手ふわり転がる茹で玉子 ゆで玉子
■ふらふらと転がる玉子追いかける
■道しるべ玉子転がし着いていく
■取り敢えず玉子一個を割ってみる
「玉子→転がる」「割る」は、句会では同類句が良く出てきそうな気がしますね。、
その中で、「雲の土手」という表現は、柔らかくて好きです。
「卵」ではなく、「玉子」がお題。
この意味の違いを理解したうえで表現しようとすると、ますます発想が制限されて
難しいですね。ちょっと考えてみましたが、なかなか咄嗟には浮かばないです。
■コンビニでふっと手が出る茹で玉子
■茹で玉子ふっと手を出すコンビニで
ただ場所を示すために、最後が助詞が終わるのは余韻に欠ける気がしますので、
避けるべきでしょうか。
んーそれにしても、「玉子」という課題は難しいなぁ…。
玉の子を抱いて緩んでいく眉間
■大切に思う人あり生きられる
綺麗な句ですね。
幾度も濾過をして、最後に残った澄んだ気持ち。
大切な人とこの道このいのち
■人は皆 大切秘めてほ~いほい
軽快です、それでいて、真理ですね。
核心を突いていて、それをすっと言い切る小僧さんの句風、僕も学びたい
ところです。
神様へお願いきっと秘密だよ
■消えていくろうそくの火に大切が
■ひらがなで大切なこと信じてる
そうですね、「大切が」の終わり方は、やや説明っぽい感じがします。
助詞で終わるときは、「余韻があるか」「説明っぽくなっていないか」
という点が、ポイントになってくるのかもしれないですね。
まだ君を愛しています胸ポッケ
■これ位のぶらぶら感が適度です (を良しとして)
ぶらぶらって課題も難しいですね。
僕は、出来るだけお題を「詠み込まない」で考えるようにしていますが、
特にこういう抽象的な表現の場合は、範囲を広げて考えるようにします。
身の丈に合わせて道を選る散歩
■川沿いをぶらぶら歩く病む妻と
■橋の上両足並べメダカ見る (美代ちゃんと)
■丸木橋両手ぶらぶら春の風
大切な人に歩幅をあわせて。
しんみり染みてくる句です、いつも、情感のある句、素敵ですね、小僧さん。
君と見た景色の中を生きている