白黒の時代を知らない僕らには。
想像することさえ難しくて。
今日も、呑気に、おかわりをしてる。
だけど、父さんの、母さんの、父さんや、母さん。
未来なんて言葉を軽々しく口にすることが憚られた頃の。
ほんの昔の現実だってことを、忘れてはいけない。
僕は、そして、これを。
食べ終えたばかりの食卓で書いてはいるのだけれど。
けっして、空腹なんてことを覚えることもなく。
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【佳作】ぐうと鳴く虫よ昭和を知ってるか
第２１回井笠川柳会誌上大会
課題吟「腹」（高畑俊正選）
【川柳】ぐうと鳴く虫よ昭和を知ってるか ばた
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