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[川柳鑑賞日記]地に落ちてじっと季を待つこぼれ種/井上高島

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谷川俊太郎さんは、いつもどこかで朝が始まっていると言った。どこか終焉を感じさせる「夕陽」や「散る」という言葉も、始まりにつながっていく序章にすぎないと思えば、僕たち自身はなんと小さく、そして大きな星の季の巡りに生きているのだろう。今日までを生きた種、その瞬間をいまは耐えて。

地に落ちてじっと季を待つこぼれ種/井上高島
川柳ふあうすと 2024年12月号

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