雨、今日は眼科の日。
4か月ごとに両目に注射をしていた。ただ最近は症状が安定していて、先月の検査では、前回から半年が経ってもまだ注射の必要はなかった。今日はどうだろうね。雨もあって気分はやっぱり憂鬱。
昨日は衆議院選挙の投票へ行った。
与党が過半数割れ。会社を経営していると、どうしたって経済政策に軸があるかどうかに関心が向く。今回の選挙では、ほとんどの政党が”近い将来に”最低賃金1500円を実現させることを公約としていた。
賃金が《上がる》ことは素晴らしいと思う。ただ、その道筋がないまま《上げる》ことを急かそうとする風潮はどうなのだろう。
2030年までにそれが法律で縛られるとすれば、中小企業は年率8パーセント以上の経済成長を求められることになる。単純に計算すれば、100円で買えたお菓子が、毎年8円ずつ以上値上げされていくということ。
「8パーセント値上げします」と毎年取引先に言われ
「8パーセント値上げします」と毎年お客様に伝える。
無理だよなぁ……。
2025年、来年で会社を始めて20年になる。同じく20年前後会社やお店をやってきている人たちの多くは、それはそれなりに疲弊しているところに、このストレスを突き付けられているわけだ。
昨日お会いした方は飲食業の方は、商売替えを考えていると話をしてくれた。その前にお話をした製造業の方、そしてうちの会社に紙を卸してくださっている用紙屋さんは廃業を決めたそうだ。
海水の混じった明石川の下流、汽水域のあたりで巨大な鯉を見かけた。
ある程度の耐性があるとはいえ、塩分濃度の高いところへやってくるリスクを取るのは、その大きな身体を維持していくために、餌の豊富なエリアを選ぶからだろうという仮説を見かけた。なるほど。
守っていく、生きていく。そのためにはリスクを取らなければならない。「生きる」とはリターンなのだ。だけど、とも思う。アラフィフになって病院通いを余儀なくされる自分に、リスクを取りに行く体力がどれだけ残っているというのか。
今の自分に海はまだ遠く、これから病院へと向かうのである。