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[川柳鑑賞]捨てられぬ本と瞳があう夏の部屋/嶋村幸

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読書感想文という夏休みの宿題があったせいだろうか。記憶の中の本棚は、太陽と蝉と扇風機を連なって立ち上がってくる。いつか、いろいろなことが落ち着いたら日が暮れるまで本を読んで過ごしてみたい。朝はラジオ体操に行く人たちを見送って、夕方はヒグラシを聞いて活字に眠る。なんという幸せな夏の優しい景色なのだろう。

捨てられぬ本と瞳があう夏の部屋/嶋村幸
ふあうすと 2023年9月号

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