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[川柳鑑賞]戦列を抜けて視界が広くなる/辰巳和子

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いつ、どこで、僕たちは「普通」という物差しのある世界に足を踏み入れてしまったのか。今日も誰かと比べられ、明日も誰かのマウンティングに耐える。窮屈な部屋がため息で汚れた。執着を捨てれば、やがて空は青く広く開かれて、競い合った物差しに光を注ぐというのに。

戦列を抜けて視界が広くなる/辰巳和子
ふあうすと 2024年3月号

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