眺望・景観に難があるからと明石公園内の樹木を兵庫県が伐採。その樹木の切りすぎが自然環境保護の観点で問題となり、県は現在伐採を中断しています。
ところで、毎日のように散歩をしていると気になることが出てきました。それは木を切ったことで日当たりが良くなり、雑草の生い茂る状況になってしまっていることです。
たとえば剛の池の北側。切り株が残ったままになっていますが、この周辺は元々、常に土が見えているような環境でした。
階段を上って明石城周辺へ進むと、さらに状況は悪くなります。
最後の一枚にはうっすらとコーンが写っているので、雑草の高さも想像してもらいやすいのではないでしょうか。
このあたりもすべて樹木が伐採されたエリア。写真でも分かる通り、職員の方は通路の掃除は毎日されているのですが、猛暑の続いたこの夏、勢い良く伸びる草を抜いたり刈ったりするところまでは余裕がなかったようです。広大な明石公園、それは仕方のない話ですね。
同じ日に撮影した明石公園内の野良猫たちの様子。
以前と比べると、猫の数が増えたような気がします。草が生い茂り、隠れやすくなったからでしょうか。皮肉にも、動物たちにとっては住みやすい環境になりつつあるのかもしれません。
「木」がなくなれば「草」が伸びるという自然の道理。それもまた自然環境なのかもしれませんが、子どもの頃から明石公園の「森」に親しんだ身としては複雑な気分です。
治安の意味からも、雑草が伸び放題になっているのは好ましいとは思えません。適切な処置を検討してほしいところです。
※園内の猫たちは野良猫ではなく、ボランティア活動の方々が去勢をして放たれた”元”野良猫=地域猫ではないかというご指摘をいただきました。不幸な命が連鎖してほしくないという願いを込めて、当記事では彼らの存在はあえて野良猫のままとさせていただきます。