雑記 PR

僕というイケメンが、ある日UFOに乗ってやってきた宇宙人に奪われた日の話。

UFO
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人生で二度、布団をかぶって怯えたことがある。

阪神淡路大震災の揺れ。恐ろしかった。
何が起こっているのか分からず、家を揺らすドッキリなのではないかと思った。「やめてー」と泣きながら叫んだ。ドッキリの看板を持った仕掛け人は現れず、布団から抜け出したあとは変容した世界を突きつけられたのだった。

もう一つはUFOがやってきたときのこと。
ある日、自室にいると、空から金属が回転して降りてくるような音が聞こえ始めたのだ。カーテン越しに、青や緑や黄色の光が点滅しているのも分かる。これは瞬時にUFOだと分かった。あまりの恐ろしさに慌てて布団をかぶったのだが、気配が消えた後しばらくの記憶が曖昧なのである。今、ここにいる僕は、もしかすると宇宙人たちによって改造手術を行われた僕なのかもしれない。ああ、僕がイケメンでない理由はその手術によるものなのか。宇宙人め、宇宙人め。

UFO

ソレハサテオキチキュウノミナサン。

僕はこんな経験をしているので、科学が迷信だと笑うようなことも、比較的「信じる」タイプなのですよ。誰かには見えない「何か」を信じる想像力を持てなければ、そもそも、コピーライターなんていう言霊を扱う仕事は出来ないのかもしれません。

死んだ親父は一度も夢に出てきません。でも、夢に見る必要がないくらい近くにいるんじゃないかと思えば、なんだか逆に心強いじゃないですか。見えないものを想像するっていうのは、心の拠り所を増やしてくれる意識なのだと考えています。

コロナウイルス、混沌とした世界。

見えないくらい小さな相手ですからね。見えないものと同じように扱って、必要以上に不安を煽ってくる人たちも現れます。逆に、過小評価する人だっています。それぞれの説法に納得がいくのであれば、僕はそれに委ねたって構わないと思います。選ぶのも選ばないのも自由です。心が安定するのなら、それでいいじゃないですか。

ただね、やっぱり僕を襲った宇宙人のような「略奪」もあります。失ったイケメンは二度とは取り戻せません。だからどうか、宇宙人からのコンタクトには、一度立ち止まって、深呼吸して、それから是非を判断してもらえたらな、と願います。

きらきらしていたUFOと同じく、宇宙人は金回りの良さを強調したがるような気がします。派手な目眩ましに心を麻痺させないように注意してくださいね。

祈っています。
平穏な日々が戻ることを。
僕がイケメンに戻ることを。

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