2018年6月30日、自分が会社をやるようになって13回目の決算でした。ここからしばらくは決算書作りが忙しくなります。
いま、こうして、決算の日を迎え、新しい期の始まりを報告しているということは、今年もなんとか生き延びることができたということです。毎年いつも思います。死ななかったな、生きたな、と。大げさな表現のようですが、実感です。この日吐く「ふぅ」という息が、すべてを物語っているような気がします。
この一年はずっとイライラしていました。広がっていく人間関係、限られた時間、落ちていく体力。あれもこれも、では、すべてが回るわけはなく、様々な取捨選択に取り組みましたが、容易には叶わず、たくさんの積み残しを作ってしまいました。リセットしなければいけないこともあります。原点回帰。自分は何のために会社を経営しているのかというところを突き詰めて、また、再構築していこうと思っています。
7月からは新しい仲間を迎えることになりました。伝わる喜びを想像し、伝えるチカラを創造するという経営理念を具現化していくにあたって、最高の人材だと考えています。仲間という言葉の響きが、僕は大好きです。社員ではなく、メンバーと呼ぶ。それは、上下関係に縛られすぎず、横並びにいて、価値観と喜びを共有していきたいから。小さな会社です。格好をつけても仕方ないので、泥臭く、助け合っていけるようにしていきます。
いろいろと、大変です。昨日と同じことを今日も繰り返して、明日もごはんを食べていける。たぶんそれが理想なのでしょうが、絵に描いたような未来は簡単には訪れてくれません。いま、僕たちは何の種を植えたのか。この種は、どんな花を咲かせるのか。点ではなく、線に。物語になるように、ひとつひとつの行動をつないでいかなければなりません。ゲームのように次から次に変化していく世界を、培った経験と、新しい感性とで、切り拓いていく必要があります。はい、きっと、敵は手ごわいのです。
あれとこれとそれとこれと。
やらなくちゃいけないこと、やりたいこと、やってあげたいこと、やらないで見守っていようと思うこと。たくさんありすぎてパニックになりそうですが、新しい仲間を迎えてのせっかくの再起動です。この一年はイライラよりも、ワクワクの満ちた時間にしていきたいと思います。
たくさんの方にご迷惑をおかけして、そして助けてもらうことになるのでしょう。僕という、僕たちという未成熟は、ここからも皆さんのチカラを借りてこそ生きていける存在として、一生懸命に、熱く、頑張っていくだけです。だからどうか、こんな僕たちと、よろしくお付き合いください。
今、風を受け順風満帆、ここに迷うことなし。さあ、14年目のスタートです。