同友会の広報誌担当になってからずっと意識していることは、前例にないことをしようということだ。
同友会は普段、会社ではできないことを試してみる場。挑戦してダメだったら会社ではやらない。挑戦して受け入れられれば、会社でも同じことをやってみる。思い切りふざけたこともやってみる、思い切り真面目なこともやってみる。横書きが基本の冊子のなかで、あえて縦書きにして目の動きを止めさせてみる。毎年8月の記事は絵日記風にして表現する。写っているはずの人を修正で消してしまったり、海苔を扱っている人の紹介写真の横にスティックのりの写真を添えてみたこともあった。
怒られるようなことをしてみるのである。怒られなければ、それが前例となる。怒られたら「ごめんなさい」と謝る。そうやって僕は、次の誰かのための道を切り拓いていきたいと考えている。
新しいことを試す。新しい常識をつくる。いままでの常識を疑う。自分で判断する。ここは失敗する場。同友会にはいつも、そういう気持ちで参加するようにしている。昨日と同じことをするのであれば、そこに自分が参加する必要はない。
僕には僕なりの会社の守り方がある。そしてそれは、攻めるということだ。会社の看板ではなかなか勇気を出してできないようなことを、同友会では果敢に挑戦する。成功したことだけを、会社で取り組むようにする。そのときにはもう、周囲の反応がどんな風になるか予測ができるので、心理的な抵抗は少ない。
いつも挑戦、いつも攻めていく。
もちろん、色々な方が守ってくれての僕の挑戦であって、見えないところで防波堤になってくださっている方もたくさんりいることは承知している。それにはいつか恩返ししたいと思っているけれど、許される限り、僕はこの攻めていく姿勢を崩したくないな、と思っている。