またやってしまったのである。
「磁気不良ですね、新しい通帳に交換しておきますので、スマホケースの磁気に気を付けてくださいね」「分かりました、お世話になりました」と笑顔で答えながら、新しい通帳にスマホを重ねて持つ。カウンター越しに漂う空気感。
— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2017年7月12日
僕は通帳やカード類の磁気をすぐにおかしくしてしまう。クレジットカードは、有効期限までの間に5~6回は交換してもらうくらいだし、ひどいときには、届いたその日に使えなくしてしまったことがあった。クレジットカードを再発行するにも当然コストは必要なのに、快く(と思っている)応じてくださるカード会社さんには感謝するばかりだ。
印刷物を納品したあとに、お客様側のミスで再印刷をお願いされることがある。それが1000円ならば、二回目も同じ枚数を印刷するので本来、もう一度1000円のお支払いをお願いするべきなのだろうが、それもなんだか申し訳ない気がして、気持ちばかりのお値引きをさせていただく。こんなことを言えばきっと経営者仲間には「それではダメなんだ」「それだからダメなんだ」と言われてしまうのだろうが、やはりここは「気持ち」である。僕は経営者というより、商売人だ。お客様のミスによって生じる利益よりも、役に立っていただく利益を本筋であると考えたい。
ということで。
僕はそういう人間であるので、これからもカード会社や通帳類を発行される郵便局や銀行の皆さまにはぜひとも粋に感じていただきたく、よろしくお願い申し上げます。