コンビニエンスストアのトイレがあるから、終日の外出でも戦える。僕の営業戦略に欠かせないベース基地。体調によって使う紙の量も変わるが、バッドコンディションで大量にお世話になったときは、出来るだけたくさんの買い物をして店を出て行くことにしている。(たくさん出したんですね)(そうだよ、わかるかい?)。レジに浮かぶ数字で店員さんと心で通じ合う。僕たちの間に言葉は必要ない。
ところで、先日立ち寄ったオアシスでは、すこしだけ、僕と君のあいだに言葉の必要性を感じたんだ。
水圧が低く、つまり、やすい。
水圧が低く、詰まりやすい。
改行の位置ひとつで、文章から受ける印象はずいぶん変わる。もちろん、これを読んで本当に「安い」と思う人はまずいないだろうが、言葉だってデザイン。「ほんの」意識が、「いずれの大きな違い」に繋がっていくということは心得ておくべきだろう。「わかってくれるだろう」というのも、もしかすると傲慢な考え方なのかもしれない。
言葉を添えて、ひとに優しくなりたいとき。僕たちは「ひとつ」を意識するだけで与える印象を変えることができる。不得手とするか、武器とするのか。それは相手に対する想いの強さ、その表れであると言っても良いだろう。