ひとにオススメしたくて仕方のないものを「絶対いいから」「あなたに超オススメ」だなんて言ってしまっては、途端に怪しい宗教のような色を醸し出してしまう。結果的にその「モノ」なり「コト」なり「ヒト」は、「良い」ではなく「怪しい」になって本末転倒。本当にそれが良いのなら、影響を受けた自分が日常のなかで結果を出せば良いだけのこと。オススメする行為が、オススメしたい何かの評価を下げてしまってはつまらない。
自分から語るのではなく、相手に聞かれるようになることが大切だと思う。
二つ折り名刺の功罪 ~名刺は穴埋め問題を作るように、渡す自分ではなく渡される相手のことを | 川柳をこよなく愛する明石のタコ10万円分以上あるTポイントカードと名刺作りの共通点 ~会話、生まれてる? | 川柳をこよなく愛する明石のタコ
自分から語るのではなくて、相手から聞いてもらえるようにする会話の工夫 | 川柳をこよなく愛する明石のタコ
これまでにも何度か「二つ折り名刺は会話が生まれない」ということを書いてきた。また、僕がTポイントカードを所有して、10万ポイント以上を常に貯めた状態にしていることについても説明をしてきた。すべては相手から「聞かれる」ようにするための準備。経営をしていてもそう、営業をしていてもそう。トークが上手になれば言うことはないが、簡単にはなれない。だったら、相手に興味や関心を持ってもらって、相手から問いかけてもらいましょうという趣旨。
二つ折り名刺は、書きたいことを詰め込んでしまう「足し算」形式。読めば分かるものを、わざわざ相手は聞いてきてはくれない。名刺は渡すものではなく交換するもの。相手がこちらのことに質問をしやすいよう「引き算」を意識する。
極端な言い方をすれば「神戸の兵庫区にある前川企画印刷です」と書いてしまうよりは「神戸で大人気の味噌ラーメンのお店がすぐ近くにある印刷会社です」と書いたほうが、「何というラーメン屋さんですか?」という質問を相手からしてもらうことができる。紙質や折り方にこだわるよりも、よっぽど印象に残ることが想像していただけるだろう。
自分から語ってしまえば、売り込みになってしまって相手はしんどい。相手から聞かれるようになるということ。その仕組みを作るということ、準備をするということ。twitterやFacebook、ブログなど一方的に自分の想いを伝えられるようになった今だからこそ、相手との会話や質問を意識した台本作りの重要性を、僕は提案し続けていく。