労働時間だとか休日だとか。そんな概念はないし、会社を守って食い扶持を稼いでいくためには必死にならなければならない。清濁を併せ呑んで生きていく。飲み会を終えた後、涼しい顔をして「美味しいですよねぇ」とドーナツを食べながらドーナツショップで打ち合わせをする。間違っても「食べてきたところなんです」なんて、言ってはならない。相槌や語尾の一つに将来は大きく左右に振れる。必要なことは相手の求めるものを考え続ける想像力だ。
「メープルエンゼルフレンチはまた食べたいなぁ」。この事実を伝えるにも、いくつかの言葉で修飾してblogを綴る必要がある。生きていくための一生懸命を伝えながら、僕はカフェオレのお代わりを頼むことにした。