ものすごい腹痛に襲われた。ずっと吐き続けた。風に触れても痛むくらいで、救急車に来てもらおうかと生まれて初めて思った。身体は一生懸命不調を訴えて、悪いものを体外に出そうとする。細胞のひとつひとつが生きるための選択をしようとする。自分の身体のことが愛おしくなった。ありがとう身体。
— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2016, 2月 20
白い雲の流れていた景色は、やがて夕景へと移ろい、今はもう月の微笑みとなって1日の終わりに向かう。時々、目を覚ますたび、豊かな変化に触れて、僕はとても贅沢な時間を過ごすことができた。窓の向こうの狭いはずの視野に、空の悠久な営みがあった。
— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2016, 2月 21
ノロウイルスにやられる。人生2回目。
夜中、大声で悲鳴を上げ続けた。近所の人には驚かれたに違いない。それくらいの痛みだった。死ぬかと思った。朝がきて、腹痛は少しマシになったものの、熱が下がらなくて寝込んで過ごす。同じ場所からずっと窓の外を眺めていた。
あえて仕事のメールは確認しないで過ごした。怒られるかもしれない。信用を失うかもしれない。焦る。けれど、今は静養に努めることが最優先だと思った。休むっていうのはこういうことなんだな。
寝て、時々、目を覚ましては、違う表情を見せる空と雲に相槌をもらう。贅沢な時間だなぁと思った。