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未来は今を、恨めしく思うだろうか

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虫だけが秋を歌って、海峡を渡る汽笛がかすかに聞こえる。やがて朝のバイクがやってきて、カラスたちが存在を知らしめるような声で街を賑やかにする。明け方の4時や5時くらいにはいつもtwitterやFacebookのタイムラインが完全に停止する瞬間があって、静寂のなかで自然と一体化する感覚になることができる。眠れなくて迎える時間ではあるのだけれど、眠れなかった身体を癒すような朝の抱擁をしばらく、目を閉じて味わう。

[俳句]虫を聴く夜やメールのこころなし | 短歌と川柳とマカロニと

年度でいえばまだ半分が終わったばかりなのに、もう、来年の春からのことがいくつも動き始めている。未来を見なければ今は生きられないけれど、遠すぎる未来は他人事のようにも思える。僕は僕なのに、僕は他人のことを決めている。未来は今を、恨めしく思うだろうか。

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