台風11号の影響で仕事のスケジュール変更を余儀なくされた。
台風は不思議と「これからもっと近付いて激しくなるぞ」と思ったときがピークであることが多いような気がする。だからきっと、もうすぐ、やがて、そうなんだろう。
— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2015, 7月 16
電車が動かなくなったり高速道路が通行止めになったりと、限られた陸地で東西方向に生きる僕たちは交通網が麻痺すると何も出来なくなってしまう。ある程度のことはネットを通じてできたとしても、商売の基本はやっぱり、人に会う回数だ。
下品で乱暴な風雨の音ではあるのだけれど、子どもの頃の懐かしくて温かい記憶のどこかに繋がろうとするのは、怯えて、ぎゅっとされたがった僕を覚えているからなんだろうね。
— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2015, 7月 16
この時期にしては珍しく、今回は雨台風だった。台風という非日常は、遠い昔の家族の記憶にリンクする。あんなに怖がりだったくせに、いまは風雨のなかで仕事をする自分に酔っているのだからわからないものだ。また、そういう温かい記憶の温度はいつまでも変わらなくて僕に優しい。
一夜明けて地元の明石川。痕跡があって水の流れは速くても、日常に急いで戻ろうとする自然の力を感じた。