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謙虚であること、一方、卑屈にはならないこと。媚びないこと、一方、驕らないこと

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月末、年度末。決算は6月末なので、ここは単なる区切り。それでも、いろんなことを考えさせられる区切りになった。

信頼を積み重ねて生きている。一枚一枚の信頼は薄くて脆くて、すっと風が吹くだけでも壊れてしまうようなもの。たとえば懇意にしてくれていた担当者の方が退職をされたら。たとえばうかつな言動で相手に不快な想いをさせてしまったら。あてにしていた売上は途絶えて、僕は水のなかに一瞬で沈められてしまう。いつもそんな薄氷の上を歩いていて、月末の壁を越えた瞬間にはぐっと疲れが出る。経営者になって間もなく10年。もう100回以上も、こんな蒼い息を吐き続けてきたということ。どれだけたくさんの人に助けられてきたこれまでであったことか。

生きていくため、守っていくため、色々な振る舞いも必要だ。謙虚であること、一方、卑屈にはならないこと。媚びないこと、一方、驕らないこと。そんな人間関係のバランスを保ちながらやっていくために、僕はまだまだ失敗を重ねて、教えられて、悔しさや苦しみ、悲しみの数だけの成長をしていかなければいけないのだと思った。

文字通り、歯を食いしばってやってきたこの一年だった。食いしばりが過ぎて歯肉を傷めてしまう僕は、実は今でも数か月に一度、歯科で歯を削ってもらってこれ以上ひどくならないように調整をしてもらっている。春からはもう、ストレスのないよう、お客さんにご迷惑をおかけすることのないよう、標題をこころに、ひとつひとつに取り組んでいきたい。

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