梅の香を瀬戸内のイカナゴたちが奪っていく。釘煮を炊く香りに街が満ちると、もう春なんだなぁと思う。
飛び跳ねるまま小女子を釘煮かな/長谷川櫂「虚空」― 梅たちの存在が薄くなる瀬戸内の春、イカナゴが風に満ちてる。
— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2015, 3月 3
この一年で社内で使うようになった言葉に「士気」がある。仲間だったらこうでありたいという想いをぶつけるようになった。仲間だから馬鹿をして笑い合い、仲間だからリスペクトして助け合う。その雰囲気に強烈に憧れるようになったのは同友会の青年部、サポート委員会の仲間の存在が大きい。青年部は一年ごとに委員会のメンバーが入れ替わる仕組みになっているので、有限の時間のなかで信頼関係を築き、それぞれの担う事業を成功に導いていかなければならない。主役は誰かを考え、サポートにまわり、一番頑張った人を漢にしようとする仲間たちの意気込みとエネルギーは強力だった。これからもいつも、この雰囲気を目指して、僕の考えるリーダーシップを実践していきたい。
3月6日の金曜日にこの仲間で行う最後の事業がある。また、司会としてマイクパフォーマンスをするチャンスをいただいた。たくさんの人に笑ってもらえるよう、たくさんの人の魅力をひきだせるよう、イメージをふくらませて本番に臨みたいと思う。
春はエネルギーの膨らんでいく季節。盛り上げたいという気持ちと、一年を共に走ってきた仲間との別れが迫っているという寂しさが同居して、胸の苦しい複雑な時間。巻き戻したいと思う時間は、昔も今も、ぎゅっと眩しい。