我慢できないこともあるし、変化してほしいと思うこともある。そうして「ダメだよそんなんじゃ」と口走れば後の祭り。売り言葉と買い言葉の応酬が続いて、もう議論にはならなくなってしまう。
青が好きな人もいれば赤を好きな人もいる。青を渡すことだけを一生懸命にやって、赤の世界は黙って見つめる。赤に向かって矢を放てば、青の住民たちからも背を向けられることになる。一時的には青からの支持を得られるのかもしれないけれど。何かに似ているこの感覚は、そうだ、いじめの構図なんだな。
— 西端康孝 / 川柳家・歌人 (@bata) 2014, 11月 6
主張したいことを通したければ、相手の言い分をしっかり聞く必要がある。反論を前提とせず、相手の話の共感できるポイントをインタビュアーになったつもりで掘り下げていく。そこに対話が生まれると、相手も自分の意見を尊重してくれるようになる。結果、物事は動き始める。
言い争うことが目的なのではなく、理想に近づけていくことが目的なのだから相手も動いてくれるような土壌を作っていくことが大切。相手が思う通りに動いてくれないと苛立ちを覚えるときは、相手から聞き出したことを箇条書きしていくようにしてみる。自分の言いたいことがリストになっているのではなく、相手から聞いたことがリストになっているかどうか。この数の多さが人間関係を良好に保ち、建設的な議論を行うポイントである。