ネット上のとある論争。経済論の一つとしては正論だと思うけれど、起業論にしてしまうのはヒステリックな気がする。
あなたと私は違うという妬みの感情と分けて議論ができればいいのかもしれない。もっと言えば、デフレの象徴となる企業の台頭の時にはその恩恵を受け入れ、競合となり得る身近な存在ならば叩くというのは違う。極端に言ってしまえば、スーパーの半額シールに喜び、断捨離と言っては不要なものを買わないように努める。それだって正当な利益を阻害している要因の一つだ。もしもそれを起業や企業としての論にしたいのであれば「最近野菜が高いよね」なんて話はしてはならない。商売人としては「ここ最近野菜が高いけれど、この金額で購入することで農家の人たちが助かるんだね」という思想が必要になる。
そういうものだし、言って変化するものでもないだろうし、ならば、商売人は己の商品を磨くことに注力する。商売に政治のスタンスは持ち込まない。正論だとは思うから、否定はしないし、引用もしない。他山の石以て玉を攻おさむべし。僕はそこに鏡が置いてあるのだと思った。