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神戸のコピーライターの仕事 〜ライディングのコツは制約を作ること

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週末は経理や制作といったデスクワーク中心の仕事をしていることが多い。制作といっても文字入力や企画書作成、コピーライティングと行うことは多岐に渡る。

すでにイメージがあって、それに合うコピーを考えることもあればコンセプトの立案から行うこともある。使う脳みそは前者が直感的で後者は論理的。お客さんのお客さんには届くかなと思う案も、あいだに入るお客さんの組織形態によっては「鶴の一声」で方向性が変わってしまうこともある。A案B案C案のそれぞれを並べて、賛同と懸念、そしてその先の反応を想像して週明けのプレゼンに臨む。無難という既視感、斬新という挑戦。万人に評価されるものは世の中に存在しない

川柳や短歌を詠むときと同じく、コピーライティングを行うときも何らかの制約があったほうが捗りやすい。

たとえば字数、たとえば行数、使わなければいけない単語、これまでにすでに使われたコピー。「自由にやってくれていいですよ」と言われたときは、自由のなかに生まれた言葉の背景を説明する必要があるし、説明に時間を要するときほど先方とのズレを感じてしまうことが多い。コピーというアイデアを示す前に、こんなコンセプトで立案を行うというプロセスを挟む。そうすると無駄が生じにくい。コンセプトというのは一言でいえば「制約をつける」ということ。自分を縛る行為によって、相手からの期待と想像が拡散してしまうことを防ぐ。

コピーライディングを採り入れると、お客さんからの反応が変わるし、自分たちが見られる立場になるという意識の変化もあって社内の雰囲気が改善されるというメリットがある。お客さんと一緒に考え、会社の物にしていくというプロセスを体感して喜んでもらえるのは、コピーライター冥利に尽きるというものである。

言葉の相談、表現力の相談。業務としてあまり大きく宣伝はしていないが、ブログを読んで何かを感じてくださった方からの依頼と紹介が増え続けている。継続はいつも追い風を運んでくれて、旗に気付いてくださった方々に感謝するばかり。

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