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話をしながら、瞳をのぞく。理解はどうか、熱は伝わったか、未来を見たか、自ら動くか。

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これから決算書を作っていく必要はあるものの、会社として、ひとつの期を終えることが出来た。生き残ることが出来た。そして七月一日。経営者として10年目となる新しい一年が始まる。

SWOT分析なんて言葉があって、会社をしていくにあたって脅威となる外部環境は何かという話をよくする。ライバル業者の出現、円安、増税、不況。お互いが作用しあっている世の中で、外からの影響を受けないで生きていくことは人だって会社だって不可能だ。ダメージを最小限に抑えて好転する施策を行う。それはいつの時代の誰も同じこと。

ただ、と思う。

外にある脅威はわかりやすい。目に見える。毛布をかぶってやり過ごすこともできる。恐ろしいのは自分の内側にあるそれで、「こんなもんだろう」という及第点を与え続けていると膿を伴った痛みが蔓延して、未来を語るにはあまりに脆い心と身体を形成してしまうことになる。

軸足を腐らせることのないよう、今まで一人で抱えていた問題を組織のなかの課題として共有することにした。「やれよ」ではなく「やろうぜ」なミーティングをしたのが昨日の話、期末の話。目標の見える化、逆算して、毎日毎時取り組むべきこと、意識するべきこと。

話をしながら、瞳をのぞく。理解はどうか、熱は伝わったか、未来を見たか、自ら動くか。

与えられるものよりも、掴み取りにいくもの。掴み取るプロセスで、誰のどんな喜びに貢献して、自分たちの存在意義を確かめることができるか。そんな想い、自覚、行動、想像、そして創造。それが幸せの連鎖には必要なことだと考えている。

伝わる喜びを想像して、伝えるチカラを創造する、これが神戸、前川企画印刷の経営理念。リンクする行動指針も定めて、行動と配慮の一つ一つにまで意識を向ける。やれたらいいな、ではなくて、やる。守り、伸ばし、喜んでいただく。そのために、やる。

今期は今まで以上に曖昧さを排除して、意識と行動が数字にリンクして、関わる人たちの幸せになるということを徹底したい。

一年の感謝、そして一年のご愛顧を強く願って。

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