商売人の息子なのに、商売人として弱いなぁと思う自分の悪いところに、能力や情報
といった、自分から発せられる何かに対して、その対価をつけることに戸惑ってしまう
ことです。
また、100円で仕入れたものに対して、150円で売るのがいいのか、200円で
売ることが適切なのか、そんな判断にもいつも迷いを覚えてしまいます。
そんなこと言ってちゃ商売にならないんですけどね。
でも、自分に自信がないせいもあるんでしょう。
ついつい、「いいですよ、これ、サービスで」なんて応じてしまうことが良くあります。
自分の目指すところは、「経営論」でも「ビジネス論」でもありません。
教科書に載っているような知識は、調べればわかることだし、たとえそれが難解で理解
できず、誰かからわかりやすい言葉で説明を受けたとしても、その人が実際に体験した
上での話でなければ、どうも抽象的な感じがして、言葉を受け入れることを身体が拒絶
してしまいます。
だから自分は、「町を歩いている100人の人のうち、60人くらいの人が考えていそ
うなこと」を、自ら感覚で理解し体験し、わかりやすく相手に示してあげられる立場で
相手と付き合っていきたいなぁと思っています。
この人と話していると、ちょっと面白いぞ、色々と何かを得られるぞ…。
そんな風に感じて、長く付き合っていこうと思って貰えるようになるのが、目標です。
いくつになっても変わりたくない、仕事をしていく上での志。
付加価値という言葉の中に、自分自身を織り交ぜて。
会いたいと思って貰える人間目指して、精進していきたいものです。