8月をつい、一年の折返しのように考えてしまうことがある。実際はもう、3分の2の時間が過ぎた。積み上げようと思っていたものは、さて、同じだけの比率の高さを見ているのかどうか▼9月生まれ、36才。年男の決意はいろんな風に吹かれてきたこれまでだ。何処かには追い風もあった、猛烈な向かい風にも出遭った。大半は「そんなこともあるさ」と自分を許してしまっていたようにも思う。言い訳はずっと得意だった▼数字という無機質な目標だけでなく、人肌の温度ある目標を見据える。笑ってもらいたいと心底願う、祈る▼そうして僕は、途端に、動きたくなった。
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乙女座の年男です だからこそ
(月刊ふあうすと 2012/09月号 裏表紙掲載句)