分かれ道があって、二択。
選んだ先に宝箱があれば、正解なのだろう。
けど、選ばなかった先の景色は、ずっと後ろ髪に結ばれてしまう。
恐れるよりも、
行き止まりなら行き止まりを知りに行こうとする勇気を認めたい。
そうありたい。
夏の虫が壊れたように鳴いていた。
自分の存在を知らせるように、自分の想いを届けるように。
すこし、肌寒い夜で、
まだ、仲間たちの競演には遠いらしい。
「ここにいるよ」と旗を振ることは、
場所もタイミングも大切で、
人も動物もみな、いつだって、とても難しいのだな、と考えさせられた。