「おかげさまで」という言葉の美しさを想う。
何かは誰かの力になり、誰かは誰かの支えになる。
「出来ること」を問い続け「出来ること」は積みあげ続けられた。
川柳という詩のなかに、たくさんの祈りがあったこと。
美しい国だな、と、思うことがたくさんあった。
鈴の音が街に響きはじめた。
関西にいて、3月の震災のことは少しずつ遠くなっていく。
苦しみと悲しみを完全に共有することは出来なくても、
「日本も捨てたものじゃないな」
そんな想いの育まれた一年であったことを思い出しながら、
師の走るこの一ヶ月を駆け抜けていきたい。
—
星の降る夜 東北の傷のこと
川柳「ふあうすと」12月号裏表紙掲載句