「育てる」という言葉は、自分に驕りが見えるようで出来るだけ使わないことにしている。
人は元来、育つもの。
育つためのきっかけやヒントをタイミング良く与えてあげることが、リーダーの仕事。
リーダーは、リーダーである自分をどれだけ我慢出来るか。
これが、自分の考える「組織力」において必要な意識。
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本、本屋さんにヒントを得られる人は、柔らかい
本、本屋さんに依存してしまう人は、固い。
この微妙な違いが、人を魅力的に見せるかどうかという一つの基準だと気づいた。
僕たちは採用する側で考えるとき、即戦力なんてことはこれっぽっちも期待していない。
なぜ面接をするのかというと、困難や未知に遭遇したときの「即応力」を判断したい
からなのだろうと思う。
いかにも本で知ったような。
いかにも勉強してきたような。
「固さ」は、人の魅力を削いでしまう。
読んだ本の数や得た資格、勉強している内容の主張には、実はあまり興味がなく、
それらをヒントに、自分の「足らず」や「柔らかさ」を認められる人に、可能性と、
人間としての魅力を感じることが出来る。
勿論、知識を否定しているわけではなく、
知識はあることを前提として。
「教科書を知った上で、教科書を破ることの出来る人」
「知っていることを、知らない顔で聞くことの出来る人」
そんな柔らかさを、引き続き、心新たに求めていきたいと思う。