喜怒哀楽の感情の中で、一番パワーを使うのは「怒」なんだろうと思う。
怒られるのも嫌、怒るのも嫌。
反省という言葉を上手に使ったところで、やっぱり、その後には独特の気まずさが残る。
僕はいつも怒らないことにしていて、ミスについては、その敗戦処理をどうするか、
自ら考えることで、お客様にもメンバーにも一番迷惑のかからない方法を選ばせるように
心がけている。
が。
今日は、怒った。
これが出来ていなければ怒るぞ、とあらかじめ言っておいたのに、出来ていなかった。
だから怒りまくった。
約束を破ることは、ビジネスマン以前に、人間として絶対にしてはいけないこと。
僕の投げかけた矢が、彼の心にどんな風に刺さったのかはわからない。
でも、約束を破るということは信用を失うということであり、結果として、それが自分の
将来にどれだけの損失になるのか、わかってほしいと思った。
怒られるということは、一方では、チャンスであるのだということを知っておいて欲しい。
帰宅してから、何曲目のクラシックだろう。
そして、胃が真っ黒になるほどの、苦いコーヒーを繰り返している。
重たい言葉を放った。
放たなければ良かったな、という気持ちにいるのではなく。
そこから、何かを掴んでほしいという想いで支配されている。
どう、届いたのだろうか。
やっぱり僕は、怒ることが苦手だ。