二十歳の頃、明石市の新成人代表に選ばれてスピーチをすることになった。
どうせするなら、と、神戸のFMラジオ局に生中継をお願いして、汚い声を
公共の電波に乗せてもらうことにした。
昔からそう、人前で何かをすることは大好きだった。
案外、リアクションが見えやすい10人くらいの集まりの方が緊張をしてしまう。
何百人、何千人という人の前で、喋ったり演奏したり、何かを披露するということは、
周囲が自然と「緊張していて当たり前だ」という意識で、こちらを見ていてくれる。
だから、多少の失敗は失敗と評価されず、やり終えたときには「よく、あれだけの
多くの人の前で」と、高い評価をしていただけることが多い。
つまり、同じ「1」の時間を「80%程度の出来映え」で、「n人」の人に評価して
貰えるのである。これって、よーく考えたら、とっても合理的なことではないか!
緊張しないコツは、その、「数分先の絶賛されている自分をイメージする」こと。
想像しただけで、ワクワクしてしまって、武者震いすらしてしまう。
自分のために、周囲の人が注目してくれるなんてことは、普通は結婚式と葬式くらいの
ものである。 貴重な時間を割いて、自分のような人間のために、様々な方が耳を
傾けてくれるなんて、本当に有難いことだ。
願わくば、これからもそういうチャンスはいただいていきたいし、そういうチャンスが
あれば、どんどん挑戦していきたいと思う。
…てなわけで、実は、「司会」のオファーもいただいてたりして(汗)